エディの国
笠原弘子
エディの国
歌/作詞/作曲/編曲
笠原弘子/松宮恭子/ 松宮恭子/山川恵津子
いつものブラシで 床をみがきながら
ハミングをしてる 故郷のメロディ
ルーズな時間がいつまでもぬけない
働き続ける 中年のエディ
19才の娘はマニラのカレッジに通ってる
勝気そうな目と 細い手足
写真を見せながらこぼれた笑顔が
南の空のぬくもり
島から島へ渡る風は
やしの葉を揺らしながら 今日もあの浜辺をふくだろう
目を閉じればいつもそこに
土と草の道が浮かぶ 東の彼方の Eddy's Land
友達もいるし こまることはないと
笑っているけど 私には分かるわ
熱がまだあると つらそうに笑って
そうじ機をかつく 黒髪のエディ
ビザがないことや 保険が何もないことも
ここで働くしか ないことも
同じ部屋にいて まるでちがう 世界に
私とエディは生きてる
ネグロスの島 ゆれるバナナは
島中に甘い香り かごをかついでゆく人達
水を含む空気のやさしさ
思い出す 花の色は 鮮やかに光る Eddy's Land
豊かなくらし そのかわりに
私たちが 失くしたもの
Eddyは両手で抱えてる
常夏の青い海を背に 家族が笑う写真を
いつでも 心に Eddy's Land